現役でセンター8割とったのに3浪
「慢心」「高望み」
という言葉が現役時に不合格になった時の自分にピッタリくる言葉だと思う。
世間的に「浪人」という言葉を聞くと、
「高校時代に勉強してきてない、不真面目な学生」という印象を持たれることが多い。予備校時代の話はまた別記事にて書くが、確かに全浪人生の7割はそういう生徒である。
しかし、大手予備校に通い、たくさんの社会的マイノリティである「浪人生」を見てきた事のある僕の経験からすれば、必ずしもそうではないというのを声を大にして言いたい。ではなぜそういう人達は浪人してしまうのだろうか。ここから持論を述べたいと思う。
自分も含め、彼らの多くは進学校に通い、それなりの勉強を高校で強いられてきた高校受験の勝ち組であることが多い(自分で言うのもなんだが、自分もこれに当てはまる)。なので彼らには
〇高校3年間、レベルの高い環境で切磋琢磨してきたというプライド
〇高校2年間で3年までの内容を終わらせてきたという先取り学習の優越感、特権感
〇高校入学当初から高校から洗脳されることによる、国立大学への強い執着
という3因子が綺麗にそろっている事が多い。
これが大学受験にとってはマイナスに働くことが多い。つまり、
「他高校とは違う、自分達は異質である」
という意識が、勉強に対するマンネリ化、怠惰化をうむのだと僕は思う。
僕の場合もこれだった。
僕の現役時のセンター点は900点満点の720点。
つまり8割である。センター試験までは、情報をシャットアウトした、ある意味閉鎖的な環境で進学校という環境を借りて勉強していたので周りを見て安心する事がなかった。多少休む事もあったが毎日手は動かしていた。
だがセンター試験終了後、現役にしては思った以上の点数が出て、
「自分には勉強の才能がある、天才だ」
と慢心したのが大失敗だった。自分は勉強ができるタイプだと思った僕は二次試験の難しさにかなり定評のある某旧帝大学に出願したのだが、これは「高望み」過ぎた。高校3年間を通して、センターも2次もバッチリ対策を決め込んできた他の高校生には及ぶはずもなくあっさりと不合格に。
「そりゃそうなるわな。」
と今となれば思うが当時は
「自分は頭がいいのに何故落ちたのか」
と考え、くだらない言い訳ばかり探していた。
僕が現役時に落ちた理由はこんな感じだ。
これらの経験から、今目標に向かって勉強している人に対するアドバイスとしては
「結果が出るまで慢心するな」
「自分の実力相応の大学(目標)であるか」
この2つに集約される。参考にして頂ければありがたい。
今回はこれにて。 無我